No.169 捕らわれた長屋空間(男性・32歳)

焦り
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おそらく夢の中で私は中学生に戻り、修学旅行に来ているのだと思います。
目の前には、まるで江戸時代にでもありそうな古い長屋がありました。扉は木材で出来た引き戸です。私はその扉をゆっくりと開きます。中を見ると、お土産物さんがあるようです。私は長屋の奥へと進みます。
綺麗な髪飾り、キーホルダーなど、とにかく商品棚はカラフルな商品で埋まっています。内装は茶色が目立つ木の作りだけど、それとは打って変わってカラフルな品々が部屋を埋めています。一見ミスマッチな感じがするけど、これが結構綺麗なもので印象に残る風景となりました。
ここでふと、修学旅行のバスの発車時刻が迫っている事を思い出し、「バスに戻らないといけない!皆に迷惑がかかり、自分は置いていかれる!!」と焦り始めます。先程までの楽しい気分は台無しです。
よく見るとお店の奥に扉があります。この時は何故か、入った扉から外に出るという考えができず、店の奥の扉の先に出口があるように思えたのです。
「早くここから出てバスに向かわなきゃ!」と勢いよく店の奥にある扉を開けましたが、扉の先は別の部屋。その部屋の奥にも扉があり、その扉を開いても別の部屋が待っています。長屋は、外部から見て感じたよりもずっと奥が深い構造になっているようでした。
私はどんどん足を早めて奥の部屋に進みます。しかし、いくら扉を開いても、外に繋がる出口を引き当てることが出来ません。気持ちがあせるばかりで不安もどんどん膨らんで行きます。
「どうしよう!!このままじゃ本当に置いて行かれる!迷惑をかけてしまう!」と強く思った私は、なぜか母の顔を思い出しました。そこで急に夢が覚めました。
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