No.111 昔見た光景の中にある不思議(男性・10歳)

安心から不安
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気が付くと僕は深い霧の中を歩いていた。目線を下に向けてもどこを歩いているのか分からずにただ足を進めていた。ただ足の裏から感じる感触、歩くたびに鳴る足音、深い霧独特の水の匂いに微かに混じる土の匂い、そのことから舗装されていない道を歩いているのではないかと私は予想する。
そんなことを考えていると、僕はふと足を止めた。すると周りを囲んでいた深い霧が晴れた。周囲を見渡すと僕は小高い山に登っていたらしい、今まで平坦な道を歩いていたと思っていたのだが、いつの間にか坂道を登ってようだ。
更に詳しく周りを見ると見覚えのある景色だった、昔通っていた幼稚園の近くにあった山から見た風景で、その幼稚園が一望できる位置に僕は立っていた。いや立っていると言っていいのだろうか?足元を見ると地面がなく透明だった、でも足の裏から感じる感触は地面の上に立っているのと変わらない為、浮いているとも言えない。
そんな不思議な感覚を感じていると幼稚園の方に動きがあった、園児かどうかは分からないが人がたくさんいるのが確認できた。すると、そのたくさんの人が一斉にこちらに向かって来た。スピードは走っているわけではなく、早歩き位の速度だった。
距離的に幼稚園からこの小高い山にたどり着くには5分くらい時間が必要だなと僕は考えていると、目まいを感じ、自分の身体が「ぐわんぐわん」と前後に揺れた。その揺れはどんどんと激しくなり、自分の身体が支えられなくなる。
その瞬間パッと、足元にあったはずの透明な地面が消えたのだ。そして僕はその小高い山から落ちてしまった。その衝撃よるものなのか、そこで夢から覚める。
普段から夢は覚えていないのだが、この夢だけは色濃く覚えている。
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