No.4 その女性は母だったのか(男性・44歳)

私は深い霧の中で、一人で車を運転していました。実際に保有している、白い乗用車です。周りは霧に包まれていたので、どこを走っているのか具体的にはよく分かりません。
ただ、うっすらと五重塔や寺院、木々の連なりが見えました。他の建物や歩いている人の姿はありません。道はまっすぐで信号機もなかったので、私はアクセルを目一杯踏み、かなりのスピードを出していました。
しばらく快適な運転を続けていましたが、やがて少しずつ車のスピードが落ちていきます。私はアクセルを踏みなおしましたが、それでも車は減速を続け、ついに止まってしまいました。
車が動かなくなり途方に暮れていると、目の前の道に何か影のようなものが見えました。そして、こちらに歩いて近づいてきます。その影は車のすぐ目の前まで来ると立ち止まり、私を覗き込むような仕草を見せました。
よく見るとその影のようなものは、70代ぐらいの女性と、短い角が生えた鹿でした。それらの目は、何かを訴えているようでした。これでは先に進めないので、私はどいてもらおうとして車を降ります。
すると女性が穏やかな声で、「これからいろいろ大変だと思うけれども、頑張ってね」と、声をかけてきました。私は思わず、「あ、ありがとうございます」と言うと、隣に立っていた鹿が私を見て、ぺこりと頭を下げました。
私は引き続き声をかけようとしましたが、女性と鹿はすっと消えてしまいました。私は車に戻ってエンジンをもう一度かけようとキーを回します。すると、何事もなかったかのように車は動きだし、そこで夢は終わりました。
目が覚めてから夢に出てきた女性を思い出すと、5年ほど前に亡くなった私の母によく似ている事に気が付き、もしかしたら私を元気づけようとした母が姿を見せてくれたのかと感じたのでした。
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