時々見るのが、同じ場所を舞台とした夢です。
いくつか、舞台となる街があるのですが、中でも特にリアルなのが昔住んでいた街の夢です。夢の始まりは、実際にある店から家に向かって歩き始めるところから始まります。
街の中では少し大きめの通りを少し歩くと、実際にある曲がり角が出てきます。本来であれば、右折をして少しあるけばまたすぐに広い道に辿り着くのに、一歩踏み込むとその先はいつまで経っても抜けることができない細い路地裏です。
とても不思議な世界という訳ではなく、実際にその場所にありそうな家や道が続いています。
その世界に迷い込んだ時の共通点は、夢と気付いていることです。「ああ、またこの夢か」と思いながら、夢の中でするのは道をひたすら歩くことです。
何度も迷い込んでいる街なのに、私は車が入ることもできないような路地の先に行ったことがありません。現実世界では、路地となっている道はとても短く、すぐに大きな道に辿り着くのですが、夢の中では延々と路地が続きます。
出発地点となる店から家までは、徒歩10分ほどの距離です。でも、夢の中ではどれだけ歩いても、広い通りに抜けることがない路地が続くだけで、家に帰れた試しがありません。
夢の最後は、途中で目が覚めたり、全く違う夢に変わったりその時によって様々です。地図にすれば、現実とは全く違う道が続く世界です。ただやたらリアルで、繰り返し見るため、たまに現実の記憶が間違えているのではないかと思うことがあります。