この夢は祖父との思い出が強いがために、見たであろう夢の内容だと思います。
私の祖父は1人で鉄工所を営みならが農業もしており、まさに地域の名士と言った人物でした。一目見れば分かるくらいには筋肉質で健康そのものだったのですが、まさか60歳と言う若さで亡くなるとは思いもしなかったのです。
この夢の中では私が「祖父」の姿になっています。
祖父になった私の少し後ろには幼い頃の私がちょこちょこと後ろをついて来ています。祖父との思い出の場所である鉄工所につくと、そこで仕事をしはじめました。
少し離れた安全な場所で幼い私はキラキラした目で作業を見つめていました。祖父の姿になった私は、キラキラした目で見つめる幼い頃の私を愛おしく思い、時々手を止めては簡単な会話をしたりして可愛がっていました。
すると「お昼ご飯よ~。」と、祖母がおにぎりを持ってやってきます。祖父の姿をした私と、幼い私はニコニコ笑いながら祖母の作ったおにぎりを頬張ります。とても和やかで幸せな時間でした。
次のシーンになると、家の中へ移ります。
そこには、祖父と祖母そして幼い頃の私が鉄工所のシーンと時と同じように存在します。1つ違うのは、祖父と祖母が何やらもめているという事。
実は私が幼い頃、祖父の行きつけだったスナックのママが祖父と仲良くなり時々に我が家へ遊びに訪れて来た為、浮気を疑った祖母が泣きながら祖父と喧嘩をしていた所をうっかり見てしまった事があるのですが、そのシーンがやたらリアルに再生されています。
私の視点は、幼い頃の私ではなく祖父と祖母の視点でした。祖父と祖母の視点を行ったり来たり。焦ったり、悲しくなったりと気分も視点に合わせてころころ変わります。
自己分析してみた所、幼い頃の私にとってこの記憶が強烈に脳内へ焼き付いているから見たシーンだったのかなと思います。普段仲の良かった祖父と祖母が喧嘩をしている所は今思い出しても胸が痛くなります。
しかし、いくら考えても結論が出るわけでもなく、きっと私を可愛がってくれた祖父と祖母が夢でもまた私に会いに来てくれて、自分たちの視点からどれだけ私を愛らしく思ってくれていたのかを知らせたかったのかなと思う事にしました。
そうだったら非常にありがたい事ですから。