No.159 私は何を恐れていたのか(女性・39歳)

不安から安心
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昔よく遊んでいた家の前にある空き地に、歩いているとふとたどり着いた。もうとっくになくなったと思っていた空間が突如目の前に現れて、そこには家族と近所の子供たちが集っていて、楽しそうに食事をしていた。
家族と近所の子供たちの接点はなかったはずだが、今は食事やトランプなど、昔から知り合いであったかのように普通に時間を共有している。自分も一緒にそこに混ざり、しばらくは大貧民など懐かしいトランプゲームに興じる。
しばらくするといきなり空が暗くなり雷がなりだし、大粒の雨が降ってきた。みんなで雨から逃れようと走り出すと、そこは突然雲の上に変わり、走って早く晴れの空間に辿り着きたいのに、足元を雲にすくわれるような形で思うように歩くこともできない。
さらには後ろから雨ではない何か恐怖を感じるものに追いかけられる形に変わり、より一層早く逃げたい思いにかられるが、急げば急ぐほど足元がふわふわして逃げることができない状況に陥る。
また暫くすると、その雲の上から今度は長いトンネルの中に入り、恐怖からは解放されるものの、先が見えない暗い道が前方に長く続き、周りにいた家族も近所の子供たちもみんないなくなって、一人でひたすら歩き続けることに。
そこからどのくらい時間がたったのか、最後には昔よく遊んだ祖母の家の庭に出て、そこに咲く桔梗の花の蕾を手で潰して遊んでいる自分がいた。一体何に追いかけられていてあんなに必死ににげようとしていたのか…。
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