No.40 重たいパソコン(女性・46歳)

楽しい
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夢の中で私は高校2年生でした。コロナ禍で修学旅行は中止になったものの、せめて近場で何かレクリエーションをしようと、学校・先生方・生徒で協力し合い、近県へ教育学習に行く運びとなりました。
教育学習は名目です。楽しみなイベントが中止となった代わりに、みんなで何かできれば何でも良かったのです。行先は大きな、でも歩いて渡れそうな穏やかな川の流れる山間。季節が初夏のためもあり、緑が眩しく匂いも濃く、天気にも恵まれ、まさに遠足日和でした。
名目が名目のため、生徒たちは各々ノートパソコンを持って来ていました。学校の備品のため最新のパソコンではありません。1998年に発売された富士通のFMVという機種。厚さは閉じた状態で約五センチ。当然重量もあります。
「はいみんなー、サイトで自分の学生番号の登録をしてー」白く丸い石が敷き詰められたように見える河原でクラスごとに生徒を集め、各担任が説明を開始しました。生徒たちは言われた通り作業を開始します。
最近よく見かけるになったカッコいいPCバックではなく、学校指定のださいPCバッグからパソコンを出します。助成金が出た学校や金持ちの学校なら、スリムなノートパソコンだったろうに。もしかしてiPadで済ませられたかも。個人所有の物の許可を出してくれていたら、iPadを持ってきたのに…。
楽しみにしていた遠足なのに、私の心は不満で一杯です。見計らったように、スタートの笛と先生方の声が響きました「頑張れー!」そうだ走らなければならない!マラソン大会だ!は?制服で?こんな重いパソコンを背負って?は?一つではない思いが駆け巡りましたが、体は勝手に動きました。
好天、川、みんな、イベント、マラソンコース、パソコンを背負って制服で走る、完璧ではない状況。なんて楽しいんだろう。笑える。とにかく走りに走りました。最後は必死でした。
背中で左右に揺れるパソコンが邪魔でしたが、なんとか無事にゴールしました。今もう、やり切った感で満たされています。「あ、あなた、学生番号登録してなかったですね。失格です。」ゴールに指定された図書館で、司書さんから告げられました。
すべて、無駄。無駄かぁ、ははは。パソコンが重いのが悪いんだよなぁ。ここで疲れを感じながら目を覚ましました。
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