No.151 スポットライトを浴びて(女性・49歳)

私は夢の中で30歳頃の姿になっていました。沢山のドレスが並ぶ試着室で綺麗なドレスを何着も着て、鏡の中に映る自分の姿を観ていました。
何のために私はドレスを着ているのだろう?となんとなく不思議な感覚で、キラキラと光るドレスを身にまとい廊下を歩いていました。廊下を出ると、エントランスから外へとレッドカーペットがしかれていて、私はカーペットの上をゆっくり歩いて外へ出ました。その瞬間、沢山の人が目の前に現れ、眩しく光るカメラのフラッシュや騒音に目が眩みました。その瞬間、過去の自分の映像へと切り替わります。
私には昔恋人がいました。その恋人とはお互いの気持ちを尊重して友達に戻るという事で別れていました。しかし、友達として過ごしていくうちに私は彼の事がもう一度好きになってしまったのです。
私はどうしても彼ともう一度恋人になりたくて、迷惑をかえりみず「好きなの!もう一度付き合って!」と追いかけまわしていました。しかし、「この人は私の大切な友達でもあるの…私の迷惑で傷つけちゃだめなの…」と心の中で葛藤しています。
ダメな事だと思えば思う程、気持ちが抑えきれずに私は彼を追いかけ、追いかけ、追いかけ、恥を晒しながら「もう一度、付き合ってよぉお!」とせがんでしまうのです。そんな私の姿を見て、彼は「君とは友達のはずだよ。」と冷静に言いました。これ以上、優しい彼を私のわがままで傷つける事は許されないと流石の私も気が付きます。
それからの私は、お酒で気分を紛らわせるようになっていき、部屋に閉じこもる生活になっていたのです‥‥。凄く寂しく暗い気分になったその時、カシャパシャカシャザワザワっと、カメラの音や人の声が聞こえてきました。
ハッと我に返ると、私はまだレッドカーペットの上に居ました。しばらく状況が理解できず、キョロキョロしていましたが、冷静になって考えてみると、先ほど見た映像は私が女優として活躍する中で過去に出演した映画の1シーンだと気づいたのです。実際の私の記憶ではなく、私が演じた役が見た光景や感情でした。
私はその事を思い出すと、沢山のカメラに向かって自信満々にポーズを決めました。沢山のカメラがフラッシュを炊いて私を輝かせました。
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