No.7 白い犬と虹(女性・42歳)

非常に広い草原に1人でいることに気づいた。草原はまるで緑色の海のようで、優しい風が吹いていて、とても気分が良かった。
誰かいないかなと思い、「おーい!」と呼びかけてみるが誰もいないので、とりあえず歩い始めると、遠くのほうに何か白いものが見えた。何だろうと思って少し早く歩いてみると、犬だとわかった。
その犬は、目がビー玉みたいにまるくて、毛が白くフサフサしている。とても可愛らしかった。私が近づいたら、その犬は逃げてしまうのではないか、と思ったが、ジっとこちらを見つめていて逃げる様子はない。
見たことのない犬だけど、どこかとても懐かしい感じがして、心があたたかくなった。抱っこしようと思って手を伸ばすと、犬はサっと逃げて走りだしてしまったので、すごく不安になり、追いかける。
緑の海のなかで見失ってしまうのではないかと思い、息が苦しかったが、犬を追い、私は走り続けた。とても大切なものが去っていってしまうような気がして怖くなった。
途中で雨が降ってきた。雨はすぐにやんだが、たくさん走ったせいもあり、身体が暑くなっていたのでとても気持ちが良くて嬉しくなった。空を見上げると、大きな虹がかかっていた。すごく綺麗だなと思い立ち止まってしまった。
ふと前を見ると、もうどこにも犬はいなかったけれど、綺麗な虹のおかげで不安な気持ちは消えていた。その場に座ってずっと虹を見つめていたら、また遠くの方で白いものが見えた。
さっき去ってしまった犬に違いないと思ったが、私は追いかけなかった。追いかけると、また逃げてしまうと思ったので、ただ見つめていた。風がそよそよとふいて気持ち良かったから、いつまでもここにいたいと思った。
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