No.203 天変地異とゆで卵(男性・30歳)

焦り
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気がつくとそこはどうやら学校の職員室。周りには職員の方が7〜8名おり、各々談笑している。自分はどうやら学生のようだった。
その学校は島の中の崖の上に位置しているようで、職員室の窓から遠くまでの街並みと青空が見え、学校のすぐ近くには海も確認できた。
目の前には、よく応接間にあるようなローテーブルとソファがありその机の上には何故かゆで卵が数個カゴに入って置かれていた。それを目で確認した直後に大きな地震が起きる。
揺れが大きく職員室も縦に横に大きく揺さぶられる。職員の人達は「揺れてますね〜」と呑気に笑いながら話していた。命が危ないと感じるほどの揺れなのに。
窓から外の状況を確認すると街全体も大きく揺れており気づけば火事も発生して煙が上がっている。空もまるで炎に包まれたかのようにオレンジになっており不気味な雰囲気に変わっている。
とっさに近くにある座布団を頭に被りながら非常食を確保するような気持ちでゆで卵を鷲掴みした。周りはまだ「なかなか揺れが収まらないですね~。」と、談笑している。
自分だけが異空間にいるかのように感覚に陥りながらも避難しようとした矢先、学校の窓越しに海が見えてきた。学校自体が窓に向かって大きく傾き、海に向かって倒れ始めたのだ。
「このままだと海水が入り込み溺れ死んでしまう。」と判断し開いている窓に向かって急いで駆け出し海へ飛び込む。しかし、続けざまに学校が倒れ覆いかぶさるように海に傾いた。「すぐさまこの場から泳いで逃げなければ!下敷きになってしまう!」と、慌てて泳ぎ始めた。
その手には何故かゆで卵を握りながら。
そこで目が覚め全身は汗びっしょり。手に違和感を感じ見てみると、そこにはゆで卵ではなくAirPodsProのケースがガッチリと握られていた。
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