No.5 幽体離脱しちゃった?!(男性・17歳)

高校生のある日、家で勉強をしていると、ひどい眠気に襲われた。「面倒くさいな。」と思いながらも、いつものように丁寧に歯磨きをしてからベッドへ入る。うとうとと夢なのか現実なのか分からない感覚を楽しんでいると…。次の瞬間、自分の寝ている姿が目の前にあったのだ。
状況か理解できないのだが、驚きも慌てもなく、不思議と気持ちは凄く落ち着いていて、何とも言えない気分に包まれた。「これが夢だ」とはすぐに気が付いた。いや、そう思い、パニックになることを避けたかったのかもしれない。
しばらく目の前に居る自分自身を眺めていると、宙へ浮いた体がゆっくり床へと着地して、自然と机に向って歩いて行った。椅子に座り、寝る前まで勉強していた数学の本を手にとる。「物に触れることができるのか」と少し驚きながらも、数学の本を開き、問題を解き始めた。
今考えれば、きっともっと楽しいと思えるような他の事もできたのかもしれないが、なぜか僕は机へ向かい、「勉強がしたい」と強く思った。その後も、ひたすらただ机に向かって勉強をし、数学が終われば英語の勉強、英語の勉強が終われば、物理の勉強…と黙々と、問題を解いた。
ふとベッドの上で寝ている僕を見てみると、すやすやと寝息をたてている。普段、鏡やカメラなどでしか自分の姿を見ることができないうえ、鏡やカメラは光の微妙な屈折のせいで、「自分の姿はほんとうの姿ではない。」などの噂もある。
ほんとうの自分とは何だろうと考えさせられることがある。だが、この状況は違う。普段他者の目に映っている自分の姿を、自分自身で見ることができるのだから…。そんな事を勉強の合間に考えていると、自分の姿が気になってしょうがなくなる。そわそわした気持ちになり、勉強に疲れるたびに自分自身の観察をした。
ふと、今何時だろうと、時計を見てみると、いつの間にか午前7時になっていた。「もうすぐ目覚ましが鳴る頃だな~。」と考えていると、2人の自分が一体化する。そして、けたたましい目覚ましの音と共に目が覚めた。
僕が夢の世界で勉強した内容は、目が覚め、現実の世界に戻ってからも、しっかりと記憶に残ったままだった。
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