グロテスクな表現があります。苦手な方はご注意ください。
意識がはっきりするとそこは大きな洋館で、とても不気味な雰囲気が漂っていました。その洋館には私を含め8人の人が集められ、茫然と立ち尽くす人がいれば、慌てている人もいて、私もどうすれば良いのか分からずに、あたりの様子をうかがう事しかできませんでした。
ここでふと、同じ学校に通う「友人」と呼べるのかわからない距離感に居る同級生の存在に気づき、慌てて話しかけに行きました。個人的にその同級生の事はあまり好きではなく、1人では不安だからと言う理由で話しかけたと言う訳です。
私達がいた場所は階段のある大広間のような場所だったのですが、暫く時間が経ち落ち着いた頃に、階段の上から屋敷の住人のような金持ちそうな人が現れました。その男性は、私達を立派な会場に案内します。
案内された会場には、今まで見たことのないような豪華な食事がたくさん並べられていました。全員歓喜して宴がはじまり、みんな違う出身や人生なので、それぞれの話をしながら大盛り上がりしていました。
ですが、食事が終わりそうなときに屋敷の主から全員にナイフが配られて「今から貴方がた全員で殺し合いをしてもらいます。生き残った1人だけがこの屋敷を出ることが可能です。」と告げられました。
全員パニックになり、先ほどまでの和気あいあいとした雰囲気が崩れていきます。私は人を殺すというのがとても怖くて「無理だ!」と恐怖に震えていました。屋敷の主の合図とともに、殺し合いが始まり、私はすぐに全力で逃げました。
誰も殺したくない、誰にも会いたくないと、屋敷の中を力なく歩いていると、同級生の子にばったり出会ってしまいます。私が「殺すのか?」と訪ねたところ、「殺すよ、死にたくないもん」と平気な顔で告げられたので、怖くなりまた逃げました。
しばらく息をひそめながら逃げ回っていると、トイレのような場所であの同級生が参加者の1人を手にかけているシーンが見え、私は思わず「あぁああ!」と叫び、泣きながら必死に走りました。
「これはきっと夢なんだ、起きないと!目覚めてよ!なんでこんな事になっているのよ!」と、半狂乱の状態で「私が死ねば楽になるのかな…」と呟いてから、自分自身の首元をナイフで切りました。すると、現実世界で目を覚ましました。あまりに恐ろしい夢だった為、今でも映像を鮮明に覚えています。