少しグロテスクな表現があります。苦手な方はご注意ください。
ちょっとだけ怖い夢のお話です。私は夢の中で、ひとり暮らしをしています。しかし、実際住んでいるアパートとは違い、小綺麗なマンションの一室という感じでした。
その日私はその部屋に、現実ではそれほど仲良しというわけでもない職場の仲間5〜6人を呼んで、鍋パーティーをしていました。みんなで賑やかにすごしていると、誰かが訪ねてきました。私がドアを開けると、そこには見知らぬ中年の男が立っていました。
痩せ型でやや背が高く、明らかに目つきがおかしい男でした。そして手には包丁を持っていました。私は「ヤバイ。」と思いました。助けを呼ぼうと、室内の方を振り返ると、先ほどまで部屋に居た職場の仲間達はいつの間にか消えてしまい、私とその男以外は誰も居ない状況になっています。
ドアは男に塞がれています。「もう窓から飛び降りて逃げるしかない!」私はその男に背を向けて、部屋の奥へと走って逃げましたが、男は無言で追いかけてきます。もう間に合わないという私の予想は当たりました。私は背中の、心臓のちょうど裏側あたりを、男に刺されてしまいました。恐ろしいほどの激痛が走りました。
それまでに包丁で刺された経験などないのですが、まさに刺されたような痛みという感じでした。そしてその痛みで目が覚めました。恐怖はまだ続きます。なぜか、起きてもまだ刺された場所がチクチクと痛むのです。もちろん現実では私は無傷です。夢の出来事が、現実に影響している?
恐らく逆だと思われます。何らかの原因で先に私の背中が痛み、それに合わせた夢を見たのでしょう。ただ、痛みの原因が心臓であれば、それはまた別の意味で怖い話なのですが…。