No.176 とても疲れた3つの夢(ユメミタ) 

焦り
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久しぶりにとても疲れる夢を見ました。
見た夢は3つの夢に分かれており、1つ目の夢は舞台が教室でした。私は学生なのか、制服を着ています。周りの皆は誰一人知らない人で、皆机に置かれた試験を解いて居ました。張り詰めた空気の中、鉛筆が文字を書く音のみが大きく響いていました。
私の机の上には、既に採点済みの用紙が置かれていたのですが、よく見てみるとどの場所も不正解になっているのです。しかし、何度問題を解きなおしてもその問題の答えは合っている筈なのです。なのにどれも×とつけられていて、0点となっています。
その×の横には、小馬鹿にするような一言が添えられています。「こんなものも分からないなんて可哀そうに。」「誰がお前に勉強を教えてあげていると思っているんだ。」と言う文から始まり、「このクラスには必要ない人間だ。」と自分を責めるような言葉に変わっていきます。
とても嫌な気分でしたが、まだ耐えれる範囲でした。用紙には裏からインクが滲んでおり、何だろうと用紙を裏返した瞬間、私の堪忍袋の緒は切れました。裏面には赤いペンで「この屑。」「出来損ない。」「生きている価値が無い。」等、私と言う人間そのものを侮辱するような言葉が呪いのように一面に書きなぐられています。
私はあまりにも酷い事が書かれている事実に、カッとなりました。何故そこまで書かれなければならないのか。そして、授業終了のチャイムが鳴ります。先ほどまでうるさい程聞こえていた鉛筆の音が一瞬で止みます。私はチャイムが鳴り終えると同時に席を立ち、先生の元へ向かいます。
先生の席は黒板の左に位置し、まるで社長が使うようなやたら豪華な机と椅子に座っていました。私が先生に「これは、どういう事ですか?」と言うと、先生はまるでゴミを見るかのような目線を送ってきて「お前、誰に物を言っている?」ときつい口調で言い返してきました。
この時初めて先生の顔を見ましたが、私はその先生の事を知っていました。実際に私が学生だった頃に担任をしていた先生でした。「なぜ、こんなに酷い事をされたのですか?」と、さらに私が問い詰めると、先生は「私のクラスは完璧じゃないといけない。お前は存在自体が目障りだ。」と、理不尽な言葉を言いました。
それから先生の口は止まることがなく、まるで壊れたロボットのように私に対して酷い言葉を浴びせ続けました。はじめは腹が立っていた私も、その姿をみてだんだんと虚しくなっていきます。先生の言葉が頭の中でどんどん反響していき、耳を塞ぎたくなるほど大音量となったところで暗転し、目を覚まします。
と、言っても夢の中で目を覚ましました。ここで多分1つ目の夢が終了したのでしょう。
夢の中で起きた時間は朝早く、日の出が始まったくらいのようでした。場所は実家。私は台所へ行き水を一杯飲みました。窓から見える薄暗い外の風景。見慣れた風景に少し安心しました。しかし先ほどまでの夢を鮮明に覚えていて、心はモヤモヤしていました。
そうしていると、母が起きてきて「あれ?起きるの早いね~。」と優しい口調で声をかけてきます。その声を聞いた途端我慢していた感情が全てあふれ出し、私は泣いてしまいました。先ほどの夢の出来事が辛くて泣いたのではなく、私は普段感情をなるべく表に出さないタイプなので、自分自身の感情の起伏に驚いて泣いてしまったのです。
母は「どうしたの?!」と酷く慌てて、私の背中を優しく撫でて抱擁しました。耳元で何度も「よしよし。」「大丈夫、怖い夢を見たのね。」と聞こえます。暫くするとだんだん落ち着き、私は目を腫らしながらも泣き止みました。目を擦ると母が「だめだめ~、冷やさなきゃ!」と、冷凍庫から保冷剤を取り出し布にくるんで私に渡してくれました。
それから暖かいお茶を入れてくれて一緒に台所のテーブルでお茶を飲みました。飲み終えたお茶のコップを流しで洗っていると、母が洗濯物の入ったカゴを持ってきました。「気分転換に一緒に洗濯干すのを手伝ってくれるとうれしいな~。」と声をかけてくれます。その言葉すら私を気遣った一言に感じ、また涙をながしそうでしたがぐっと堪えて、外にある洗濯物干し場へと向かいました。
早朝独特のシーンとした雰囲気や空気の匂いを感じながら、母と一緒に洗濯物を干しました。その瞬間暗転します。ここで2つ目の夢が終わったのでしょう。
ふと気づくと私は知らない町に居ました。そこで私は個人指導塾を1人で経営しており、家族が住む家もその教室の近くにあるようでした。「今日も仕事忙しい。頑張らないと!」と意気込んでいると、そこに私の兄らしき人物が現れます。
と言っても現実では全く知らない人でした。暫く他愛もない話をしていると、仕事を開始する時間1時間前になりました。そろそろ用意しなければ!と焦り始めたと同時に兄が「今日はよろしく。」と言ってきます。何のこと?と思いながら聞き返すと、どうやら今日は兄が結婚したと言う相手方との食事会があるらしい…。
私はその事実を今の今まで知らず「え!今日は普通に仕事をするんだけれど!もうすぐ生徒も来るし!」とプチパニックに陥ります。そこに父が来ました。この方も現実では知らない見た目をしていました。買い換えたばかりであろうと言うスーツを着ていて、髪型もカッコ良く決まっています。「今日は絶対に来なくてはいけない。とても大事なんだ。」と、真顔で言われ私はさらにパニックに陥ります。
「もう生徒が来るのに。何でもっと早く教えてくれなかったんですか。」と、言い返したかったのですが時間がとにかく無い。何度も「今日は仕事があるから食事会には参加できない!」と言っても「来るんだ。」の一点張り。その食事会は家族の住む家の徒歩圏内にある料亭で行われるらしく、とにかくそこに一回行ってくれという事になり、半ば無理やり連れて行かれます。
相手方はまだ到着しておらず、家族だけが豪華な和室(個室)に集まりました。そこでも私は「だめだめ!もうすぐ生徒が来るのに。」と焦り、色々考えました。そして携帯を取り出し生徒に電話をかけようとします。今日はもう生徒や保護者に謝って、仕事を休みにさせてもらおう。こんなに急に言ったら怒られるだろうな…。と、思いながら電話やメールでお休みの連絡を入れていきます。
すぐに生徒達から返事が来て「了承しました。」との電話やメールに安心しました。ただ1番目に来る生徒を除いて。1番目に来る生徒に関しては電話も繋がらない、メールもその他連絡ツールも既読や返信がありません。お願いだから電話に出て!と願い、何度も電話をかけるのですが「プルルル…。」と呼び出しが鳴るだけで、出ません。
呼び出し音が鳴るたびに私の心臓はバクバクと音を立てていました。ふと時計を見ると、1人目の生徒が教室へ来るまで30分。「どうしよう、もう家から出て教室に向かっているのかな…。」と、不安になり私は家族へ「一旦教室に向かいます。途中になっても絶対ここに戻ってきますので!」と声をかけますが、「絶対に15分以内に戻ってきて!!!もう来られるから!!」と必死に言われます。
私はもうこの時、「今日は休みになった張り紙を書いて教室の扉に貼り、1人目の生徒には休みになった事を伝えよう。」と思っていました。できるなら直接会って頭を下げて伝えたいけれど…。とも考えていました。
食事処から教室までは走ってすぐの距離だったので、店を出てから一生懸命走りました。場所は商店街のように小さなお店が沢山あるような場所だったので、何人もの通行する人々が居たのですがその間をなんとか通り抜けながら、とにかく走りました。
教室へ到着して急いで鍵をあけ、メモ用紙に「本日は講師の都合によりお休みになりました。」と青いペンで書こうとします。しかし、青色のペンのインクがうまくでません。ペン立てにある3本の青色のペン全てがうまくインクが出ない物だったようで、さらに焦ります。そんな時、電話が鳴ります。「生徒からかな!?」と着信を見てみると家族からでした。
「早く戻ってきて!もう相手方の家族が来た!」と兄からの電話でした。「わ、わかった!けどもうちょっとかかるよ!!後で相手方には謝罪するから少し遅れますって伝えておいて!」と一方的に言って電話を切りました。急いで新しいメモ用紙に紫色のペンで「本日はお休みになりました。」と書き、セロハンテープを千切り教室を出て、扉へそのメモを貼りました。扉に鍵をかけて、私はまた全速力で走りました。
家の近くの料亭へ到着し、私は息を整えてすぐに皆が居る個室へ行きました。襖の向こうでは家族の「到着したみたいです。」という声が聞こえます。私は「んん…」と咳払いしてから「申し訳ありません、ただいま到着致しました。失礼します。」と一言添えて襖をあけます。
一瞬冷っとする空気を感じながらも、相手方は「よく来てくださいましたね。」と私に声をかけます。しかしその言葉も歓迎と言う訳ではなく「遅れて来たね。どういう事かお分かり?」と言う意味に私には聞こえました。家族の方を見ると「早く席につけ!」と言わんばかりにこっちを睨んでいます。
私は「本当に、ご無礼をして申し訳ありません。」と謝り、着席します。兄だけは私に「よく仕事を断って来てくれたね。」と言う暖かい視線を送ってくれていました。その視線だけが本当に救いでした。
着席してすぐ料理が運ばれてきます。その間にも私はソワソワしており、1人目の生徒はあのメモを見てくれたかな…。もう教室に来たかな…。電話に気づいたかな…。とずっと思っていました。相手方に見えないよう、携帯を足の横に置きチラチラ連絡が来ないか確認していました。時間はもう1人目の生徒の授業が始まる時間。私のソワソワもピークに達していました。
メモを見ていたら何かしら反応があっても良いのに…。そんな事を思いながら、生徒が来る時間を過ぎ10分後くらいで携帯がピカっと光ります。食事も進み和気あいあいとした空気になっていたので、気づかれないように携帯の画面を見ました。
そこには1人目の生徒からメールが入っていて「連絡遅くなってごめんなさい!今日は体調不良で休みます!」と書いてあります。その言葉を見て大きなため息をつきたくなりましたが、同時に焦りから解放された清々しい気持ちにもなりました。
その瞬間、現実世界で目が覚めました。
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