よく「飛ぶ夢」を見ます。でも、かっこよく空を飛ぶ夢ではないです。ふつう、飛ぶ夢と言ったら「空を自由にビューンと飛び回る」夢をイメージすると思いますが、僕が見る「飛ぶ夢」はそんな気持ちが良くて、楽しい夢とは違います。
まず、飛ぶ高さがとっても低いです。それに、飛ぶには両手を大きく開くポーズをしなくてはいけないです。飛んでいる高さがちょっと高い所になれば「こわい!こわい!」と思いながら飛びます。飛ぶスピードもとても遅くて、浮き上がってフワフワしているくらいです。
しかも、飛びたつのも大変です。「頑張れ自分!!飛べる!絶対飛べる!」と一生懸命、念じてやっと空中に浮くことができます。たまに、調子よくスッと浮き上がって飛べたと思っても気を抜くとすぐに飛べなくなって地面に足が付きそうになります。
僕が「飛べる!飛ぶんだ!」と念じている時には、必ず周りに人がたくさんいます。周りの人の目がとっても気になるのですが、同じくらい「僕は本当に飛べるんだぞ!」と自慢したい気持ちが強くなります。
実際に周りの人に「ねぇ!僕は空が飛べるよ!」と声に出して話していることもあったり、「周りの人に飛べるの凄いって思って欲しいな。」と、頭の中で考えながら頑張って飛んでいる事もあります。
そう言う事を周りに言ったり頭で考えたりした瞬間に、飛ぶ力が弱くなる事がほとんどです。地上に足がつきそうになると「飛べないって思われたくない!」と必死にもがきます。強く念じるとまた少し浮き始めます。少し浮き始めるとまた周りにいる人に「僕凄いでしょ?」と自慢したくなっちゃいます。
少し浮けば自慢したくなって、自慢したくなったら浮けなくなる、浮けなくなったら必死に「飛べ~!僕は飛べる~!」と念じて、少し浮いたらまた自慢したくなる。ずっと周りには人がいて「見て!」と言う気持ちと「飛べないと思われたくない!」という気持ちでぐちゃぐちゃになります。
僕は、現実でもかなり人の目を気にします。そしていつも周りの目を気にして自分の考えや行動をどうにかして直そうとしたりするけど、本当はそのままの自分でいたい気持ちもあります。この夢はもしかしたら、僕の性格をあらわした夢なのかもしれないです。