No.109 仮面の男との約束(男性・24歳)

恐怖
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グロテスクな表現があります。苦手な方はご注意ください。
今は亡き祖父母が住んでいた家の庭に立っていた。実家から近所だったため、昔は兄と一緒によく遊びに行っていたものだ。数年前、祖父母が亡くなった際に全て取り壊され土地も売り払われた。
ふいに懐かしさが込み上げ私は涙を流していた。もう二度と祖父母に会うことはできないのだな。そんなことを考えていると、ふと後ろに何かの気配を感じた。恐る恐る振り返るとそこには奇妙な仮面を被り黒いコートを着た男がおり、若い女性の足を掴み引き摺りながら徘徊している。
私は恐怖におののき、近くにあった木々の陰に隠れた。男はコートのポケットの中から血のこびりついたナイフを取り出し、女性の顔面をめがけて何度も突き刺した。
私は自分の心臓の鼓動が速くなっているのを感じた。女性は獣のような奇声を発しながら体を小刻みに痙攣させている。仮面の男は、まるで機械のように一定の間隔で女性の顔面をナイフで突き刺し続ける。
場面が突然変わり、私は実家の居間でテレビゲームをしていた。しばらくテレビゲームをしていると、兄が実家に帰ってきた。軽く挨拶を済ませると、兄が思い出したようにこう言い始めた。「仮面の罪男というカードゲームが流行っているのだがお前もやってみないか」私はカードゲームには興味が無かったので丁重に断った。
すると突然地面が揺れだし床は崩れ始め、気が付くと昔通っていた小学校の校庭に立っていた。休み時間だろうか、沢山の児童が校庭で遊んでいる。ふと叫び声が辺りに響く。その音が発せられた方向を見ると、さっき見た仮面の男が、ナイフを振り回し児童を次々に切りつけながら走り回っていた。
そんな様子を見ながら、私はなぜかお腹を抱えながら笑っている。しばらくすると仮面の男は私に近づいてきてこう言った。「おすすめのラーメン屋さんを教えてください。」と。私は仮面の男と行きつけのラーメン屋で食事をすることを約束してLINEのIDを交換し、自宅に帰る途中で目が覚めた。
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