No.115 もうひとつの世界線(男性・26歳)

不思議
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私は当時3年付き合っていた彼女がいた。しかし、私の遠方への転勤がきっかけで遠距離恋愛となり、しばらくして、別れることになった。この夢はそんな彼女と別れて数か月した後にみた夢だ。
私は別れた彼女と向かい合っていた。私は久しぶりに見る彼女の顔にとても嬉しくなった。でも、別れたこともあり少し気まずかった。ここはどこだろう。周りを見渡すと、彼女といつもよく来ていたカフェだった。
周りを見渡す私を見て、彼女が「大丈夫?なにかあった?」と問いかけてきた。私はいまいち状況が把握できずにいた。そんな中、続けて彼女が私に話しかけた。「この前の話の答えだけど・・・私で良かったらよろしくお願いします。」と彼女は言った。
なんのことだろう。私には彼女の話に心当たりがなかった。「ごめん、この前の話って、なんだっけ?」私は申し訳なさそうに彼女に尋ねた。すると、彼女は少し頬を膨らませながら言った。
「もう、自分から言ったのに忘れたの?結婚してくださいって言ったのは、そっちでしょう!」その後も彼女に二つ三つ質問をしてようやく事の流れがわかった。私は遠方への転勤が決まり、彼女に一緒についてきてほしいとプロポーズをしたようだ。そして、彼女の答えは「YES」だった。
そのからあっという間に時は流れ、私たちは夫婦となり新天地での生活が始まった。
ここで、私は目を覚ました。起きた時には夢なのか現実なのか、少しの間放心状態だった。私は彼女のことがとても好きだった。しかし、彼女は親元を離れたくないと言っていて、転勤をするときに私と一緒に来てくれるわけがないと思っていた。
…何より一番は彼女を幸せにする自信がなかったのだと思う。もしあの時、私に少しの勇気があれば、彼女を誰よりも好きだという気持ちに正直になっていれば、この夢は現実になっていたのかもしれないと思った。
それ以来、彼女の夢はみていない。あれは、私の願望であり、少しの勇気で変わっていた世界線だったのかもしれないと思った不思議な夢でした。
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