ん?ここはどこだろう…見た事のある場所だ。
どうやら僕は中学生のころに戻っているようで、クラスメイトみんなで何かを歌っている。だんだん状況が飲み込めてきたぞ。今僕は、近々行われる合唱コンクールの練習をしているところらしい。ちなみに、我が中学校の合唱コンクールでは、歌手のコンサートもできる施設のホールを借りて大規模に行っている。
しばらくすると、何やらテレビのスタッフらしき人が教室へ現れた。スタッフ曰く「合唱コンクール当日、カラオケバトルの生放送も企画として行う。クラスの中から代表出場者を決めてほしい。」と言うのだ。意味が分からないのだが、なぜか僕が代表してカラオケバトルに出場することになった。
それから当日まで猛練習をした。迎えた本番当日の朝、目が覚めると集合時刻の3分前だった。完全な寝坊である。僕は急いで着替えて家を飛び出した。そして、全力疾走した。車の免許も持っていない中学生だから当たり前なのだが、心の中で「なぜ僕は運転ができないのだろう!」と思いながら走って何とか目的の施設に到着した。ところが、今度は控室の場所が分からない。
通りすがりの人に教えてもらい、言われた通りに施設内の廊下を進んだ。けれども、どういうわけか何度進んでも同じ場所に戻ってきてしまう。心はとんでもなく焦っている。それなのに、いつまで経っても控室の場所が分からない。何度もパニックになりながら何度も同じ廊下を進んでいると、まるで画面が切り替わるかのように出場者受付へとたどり着いた。
受付ではスタッフから体温測定をお願いされた。現在流行しているウイルスがどうやら夢の中でも反映されているらしい。結果を見てみると、なんと僕の体温は38度を超えていた。僕が一生懸命「今、全力で走ってきたから!だから、体温が高いのです!信じてください!」と、いくら言い訳をしても「残念ですがお帰り下さい。」と言われるばかり。
僕は「こんなに必死に頑張ったのに…。」と、泣きながら帰路についた。夢から覚めると、冬にも関わらず汗だくの状態だった。そりゃ夢の中で「38度超えるわ。」と思ったのでした。