No.116 僕だけの鬼ごっこ(男性・34歳)

焦り
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小学校のころ、友だち10人くらいと集まってよく鬼ごっこをしていました。それも毎日、毎日飽きることなく。鬼に追いかけられるスリルは大人になった今でも忘れることはありません。そんな当時の記憶があるからなのか時々、鬼ごっこをする夢を見ることがあります。
夢の中の私の年齢は大人のまま。でも、立っている場所は当時鬼ごっこをしていた友だちの団地でした。ただ、周りに友だちの姿はなく、どうやら鬼に追いかけられているのは自分ひとりだけ。どこから鬼がやってくるのか。もしかしたら角を曲がった瞬間に鬼が現れるのではないかという恐怖心を持ちながらあちこちを見回しました。
すると、場面は団地の長い廊下に移り変わり、鬼らしき人物がすぐ真後ろにまで迫ってきていました。鬼役の人物が誰なのかは分かりません。私は必死になって走って逃げようとするのですが自分の体が思うように動きません。足に力が入らないような、体がスローモーションで動いているかのような感覚です。
うまく体を動かせないまま、なんとか長い廊下を走り切ると、目の前にはらせん階段。鬼はすぐそこまで迫ってきているので迷うことなく階段を登ります。ところがだんだんと足が重くなってきて階段が登れなくなってしまいました。
鬼に捕まってしまうと思った瞬間に私はらせん階段から身を投げだして空を飛び始めたんです。
その姿はスーパーマンのようにかっこいいものではなく水泳のクロールをしながら空を飛んでいます。そして、腕をひとかき、ふたかきと必死になって泳ぎます。けれど、体はほとんど前に進むことはありません。そして、鬼に捕まってしまう瞬間にいつも目が覚めます。
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