No.88 女子新体操選手との出会い(男性・33歳)

そこは市街地で高層ビル等がそびえ立っている事から、大都会の中心部なのだろうと感じた。人通りも多く行きかう人も様々だった。
辺りをキョロキョロと見回していると、18歳くらいであろう金髪の女の子が息を切らしながら私の方に向かってきた。外国人だと一目でわかるので、英語も話せない私は逃げようかなと思った。
しかしあまりにも必死そうにこちらを見つめてくるので、何だか可哀そうになって話を聞く事にした。意外な事に女の子は日本語で私に話しかけてきた。そんな突拍子もない状況にも関わらず、不自然とは全然思わない自分がいた。
女の子は流暢な日本語で「私はルーマニアの体操選手なの。もうすぐ試合が始まるのに、会場までの道がわからなくて今とても困っているわ。私を会場まで連れて行ってくれないかしら。」と言うのだ。
私が「会場って、近くの体育館でいいのかい?」と聞くと、女の子は「そうよ!この近くのはずなの。」と答えたので一緒に行く事になった。
体育館は少し先に見えているのにどうして辿り着けないのか?と疑問に思ったが、とにかく急いで連れて行く事にした。道中の女の子は、私の腕を抱き寄せるようにしており、かなり密着してきてドキリとした。
体育館に着くとチームメイトであろう人達と合流できた。無事間に合ってよかったなと思い、私がその場を離れようとした時、別れ際に名前も知らないあの女の子が「あなたの為にメダルを取るから待っていて欲しいの!」と言った。自分でもよくわからないが、疑問に思わず「わかった。待っているよ。」と返事をして観覧席に行った。
そこからは平均台の練習をしている彼女を見る事ができた。こちらに気が付いたのか、彼女が笑って手を振ってきた。私は少し恥ずかしがりながらも手を振り返し、ここで喉がとても渇いてきたので、自販機まで飲み物を買いに行った。その時に財布を持っていない事に気づき、しまったと思った時に目が覚めた。
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