No.97 懐かしの小学校(女性・40歳)

穏やか
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私は大昔に通っていた小学校の校門に立っていました。校庭の方を見てみると、小学生の頃のクラスメイトが大勢いました。「あ!今日は同窓会だったわね。」と気がつき、久しぶりの対面に感動していました。
すると知らない女性が「私、何度もあなたの事を見ていたのよ。」と話してきました。私は「え~!気軽に声をかけてくれたらよかったのに!」と返事を返しました。その瞬間、辺りは真っ暗になり、同窓会に来ていた元クラスメイトと相談し、暗いから教室へ入ろうという事になりました。
通った学校のはずなのですが、教室の場所は全く覚えていなくて「私の下駄箱はここでいいのかな?」と、色々な人に聞いていました。階段を登ると同窓会に参加していないはずの友人や、後輩などがいて驚いたのと同時に「キーンコーンカーンコーン」と、あの懐かしいチャイムの音が鳴り出しました。
その音を聞いていると、まるで心が当時の自分に戻ったかのように感じられました。それは退行とも捉えられるような感覚でした。
そして学生のように「授業が始まっちゃう!」と私は妙に焦っていました。すると「教室はこっちだよ。」と教えてくれた男性がいたので、そのかたについて行き空いている席に座りました。ふと窓の外をみると、先ほどまで夜だったはずなのに、どんより曇り空で雪景色になっています。
しばらくすると先生が入ってきて「今日は雪なので教室で自由時間になります。」と言いました。みんなは喜んでいて、雪遊びに行く子もいれば鬼ごっこを始める子もいました。私は体育館に行ってみることにして廊下を歩いていると、保健の先生とばったり出会い、行き先を保健室に変えました。
先生に「どこか体調が悪いのかしら?怪我?」と聞かれたので「違いますよ~!雪だから、今日は自由時間になりました!」と伝えると、先生は「あら~いいわね。そうだわ!お昼はここで食べていったらいいわよ。」と言ってくれました。そして私の分の給食が運ばれてきて、先生と一緒に食べていました。
ここでふと「今日の給食当番って、私じゃん!!」と思い出し、急いで教室に戻りました。みんなはすでに給食を食べていて、私も自分の席に着いて2回目の給食を食べだしました。食べ終わってからは校庭に行き、みんなでドッジボールを始めました。勢いよく飛んでくるボールが怖くて、早く終わってほしいと願っていると目が覚めました。
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